人道支援「事実上ゼロ」:イスラエルは攻撃をやめるべきか?

ハマスがイスラエルを攻撃してから2か月がたちました。

現在は、イスラエルがハマスへの軍事侵攻を再開し、人道支援は滞っています。

・イスラエル軍がハマス幹部の自宅包囲、人道支援「事実上ゼロ」と国連機関が懸念 停戦宣言を要請
https://www.bbc.com/japanese/67644971

こういった状況に対し、イスラエル軍への批判もあればハマスへの批判もあります。
ただ、人道支援「事実上ゼロ」という見出しを見たとき、
「爆撃に巻き込まれる赤ちゃんが可哀そう」「イスラエルに攻撃をやめてほしい」と
思うのが人情かもしれません。

しかし、「赤ちゃんが可哀そう」を理由にして、進んでイスラエル批判をするのは、
より危険にさらすことになると警鐘を鳴らすのが、倉山満氏です。

詳しくは、倉山氏による下記動画をご参照ください。

・悲報!池内恵先生SNSで「デマの流布・誹謗中傷」憲政史家倉山満【チャンネルくらら】
https://youtu.be/rvdunrUfcDI?si=tQvjp7eHT1t-xxSn

国際法上は、非軍事施設ましてや病院を爆破するのは「違法」

国際法は、戦いにおける「悲惨さ」を軽減するのが目的です。
この国際法を認め合い、守らせあうのが国際社会を形成する「文明国」です。
そのため、どんな理由があろうとも、病院を爆破するのは「違法」であり、
やっちゃいけません。
ここは誰もが議論の余地が無い結論です。

許されなくても責められない事情

ただし、その病院を軍事施設とし、民間人を「人間の盾」とする団体と戦闘する場合はどうでしょうか。
そのような非文明的な集団は、「赤ちゃんが可哀そう」という心理を突いて、一方的に攻撃されない状況を作ろうとしています。
こういうことをする場合、戦いは余計に悲惨になります。

なぜなら、相手が自国民にひどいことをしておきながら、
相手の国民(赤ちゃん含めて)に配慮する国は無いからです。

「赤ちゃんが可哀そう」は万国共通です。
それでも、攻撃しないと自国民を守れない…
こういった事情で、「爆破しちゃいけないのは間違いないけど、やむを得ない」
という議論が国際法にあります。

戦い方にもルールがある。
それは、守った方が外国からの応援も含めて有利になるんだ。
それが国際法の考え方であり、
ルールを破るやつはいるけど、破られることで批判ができる。

こうして、戦いは無くならないけど、少しでも戦いの悲惨さを無くそうとするのが国際法の発想ですね。